[謎の男]
ついに暴露する時が来たか…
地域おこし協力隊の裏採用をっ!!
こんにちは!色んな地方の地域おこし協力隊と仲が良いはまちゃん(@wakuwakukeigo)です。
今回は、兼ねてからお話したいと思っていた、地域おこし協力隊員との対談が実現しました!
彼は、地域おこし協力隊のご意見番(僕が勝手にそう呼んでるw)で、
- 素顔はもちろん名前は誰もわからない
- どの地域に住んでいるのかも不明
- 活動内容も不明
- 東京生まれの地域おこし協力隊
- 田舎ライフとITを使ったマネタイズの両立した生活を実現
と、謎めいた地域おこし協力隊なんです!
地域おこし協力隊の表も裏も知る彼に、地域おこし協力隊の裏採用方法について、聞いてきました。
この裏採用は目から鱗っ!!
僕も応募したからわかりますが、地域おこし協力隊って、どの田舎でも人材確保に苦戦していますよね?
でも、それは本気度が足りていないと言わざるを得ません。
だって、地域活性化に成功している地方自治体は、採用条件に満たない人でも、『あること』をして人材確保しているんですから!
- 謎の地域おこし協力隊は誰なのか
- 採用条件を満たしていない人を地域おこし協力隊として採用する方法
- 地域活性化のためであれば、制度の裏をかいてでも人材確保すべき理由
- 現役地域おこし協力隊のぶっちゃけトーク
採用に苦戦している地方自治体の採用担当の皆さん、最後までじっくりとご覧ください。
タップできる目次
謎の地域おこし協力隊現るっ!!
「近いうちに関西に行くんだが会わないか?」
全てはこの一言から始まった。
彼から声がかかるなんて光栄だ…
僕は、興奮している自分を抑えるため、深呼吸をした。
スー…ハー…
スー…ハー
「よしっ!」
僕はキーボードに向かい、すぐさま返信をする。
はまちゃん
はい!ぜひ、お会いしましょう。
では、●月▲日はいかがでしょうか?
〜〜とある日の待ち合わせ場所〜〜
はまちゃん
待ち合わせ場所に到着しました!
●●さんは、何時頃に着きそうですか?
はやる気持ちをなんとか抑えて、できる限り冷静にメッセージを送る。
しかし、、、なかなか返信が来ない。
●
●
●
ピコンッ
「すまない…少し遅れる」
はまちゃん
なるほど、これがツンデレというやつですね?
一流の人があえて遅刻する的なやつか…
と、一人で妄想をしながらカフェで待つ僕…
すると、、、
ピコンッ
「着いた。スタバの方だ。」
はまちゃん
いやいや、顔も知らんのにそんな説明で会えるかいな!?
と思いつつも、スタバの方へ。
いたぁぁーーー!!!
遅れたのにこの偉そうな姿勢かよ。
・・・嫌いじゃない。笑
はまちゃん
今日は色々お話できることを楽しみにしています!
よろしくお願いします!
***
ということで、今回のインタビューさせて頂く地域おこし協力隊は、西野くに(@NishinoC)さんでした〜(^^)♪
田舎暮らしを楽しむ地域おこし協力隊。東京生まれ東京育ち。会社員辞め東京を脱出して5年目。現在は田舎ライフとITを使ったマネタイズの両立した生活。都会から田舎へIターン者へのコンサルも行っております。希望者はDMへ。地域おこし協力隊が気軽にマネタイズできるまでの方法も発信していきます。
地方創生は下火!?地域おこし協力隊の採用はどの地方自治体も苦戦
まさか、その被り物を持ってくるとは思いませんでしたよ。笑
私の正体は隠しておきたいからだ。すまないな。
いえいえ。その分、現役地域おこし協力隊のぶっちゃけトークを期待してます!
僕は地域おこし協力隊に応募したけど不採用だったので、地域おこし協力隊の内部は知らないので、興味アリアリです!
この記事が、私とはまちゃんがSNSで関わるきっかけだったな。
はい!あの頃は、ブログを始めた頃で全然アクセス数もなかった時期だったので、コメントくださって本当に嬉しかったです!
興味深いテーマだったからな。
地域おこし協力隊に落ちたけど、無事に島根に移住することになったようで安心したぞ。
本当に感謝です!
ところで、地域おこし協力隊の採用ってどんな状況なんですか?
毎年地域おこし協力隊は定員割れ&地域活性化の成果も出せていないのが現実
私の地域では、毎年定員割れだな。
やっぱり難しいんですね…
地域おこし協力隊ってどんどん人数が増えてますよね?
採用は成功しているんじゃないのですか?
地域おこし協力隊員数は約5,000人になる。
このデータを見るとわかるだろう?
時代はまさに人材の争奪戦だ!
隊員数 | 実施自治体数 | うち都道府県数 | うち市町村数 | |
---|---|---|---|---|
平成21年度 | 89 | 31 | 1 | 30 |
平成22年度 | 257 | 90 | 2 | 88 |
平成23年度 | 413 | 147 | 3 | 144 |
平成24年度 | 617 | 207 | 3 | 204 |
平成25年度 | 978 | 318 | 4 | 314 |
平成26年度 | 1,511 (1,629) | 444 | 7 | 437 |
平成27年度 | 2,625 (2,799) | 673 | 9 | 664 |
平成28年度 | 3,978 (4,090) | 886 | 11 | 875 |
平成29年度 | 4,830 (4,976 (見込み)) | 997 | 12 | 985 |
出典 総務省HP
あ〜なるほど。
参入する自治体が増えるにつえて、地方自治体同士で応募者の奪い合いになっているということか。
そういえば、「地域おこし協力隊 再募集」って広告もよく見るもんな!
そうだろう?地域おこし協力隊員数は、年々増加傾向。
一方で本来の目的の地域活性化や地方(田舎)への定住では、大きな成果は出せていないのが現状だ。
出典 総務省HP
上記データのように、うまくいってそうなデータもあるけど、実際はそうではないという肌感覚がある。
国もバカじゃないから、今後は成果の出している地域と成果が出せていない地域で、予算配分も変わると私は考えている。
地域活性化するかどうかは優秀な人材を地域おこし協力隊として採用できるかどうか!
地域おこし協力隊の制度には、「税金の無駄」という厳しい意見もありますからね…
今後は、成果がより求められてくるという意見には同感です。
地域活性化が成功する地方(田舎)と失敗する地方(田舎)の違いってなんだと思います?
採用力だ!他にも色々あるが、極論はコレ。
優秀な人材を地域おこし協力隊として確保できれば地域活性化するし、採用できなければ成果を出せないというシンプルな話だ。
即戦力の人材を採用できるかどうかは運要素も強いですからね!
だから、優秀な人にも地域おこし協力隊のことを知ってもらえるように、プロモーションをもっと頑張ればいいってことですね♪
違うっ!!
はまちゃんも勘違いしているようだからはっきり言っておく。
待ちの姿勢で採用しているような地方自治体は置いていかれる。
地域活性化ができそうな優秀な人材は直接ナンパしてでも引き抜け!
ナンパ〜〜!!??
僕も以前、人事コンサルタントとして即戦力人材の中途採用支援も行っていたので、攻めの採用の重要性はわかっています。
なので、待ちの採用はいけないというのには同感ですが…。
そうだったな。私より、採用については詳しそうだ。
なら、引き抜きが採用成功の秘訣なことはわかるのでは?
確かにダイレクトリクルーティング(企業による直接採用)は有効な採用手法です。
でも、地域おこし協力隊には採用条件があるでしょう?
だから、即戦力人材を直接採用するなんて無理じゃないですか?
つまり、都会に住む人しか応募条件がないってこと!詳しくは、【基本のキ】地域おこし協力隊は何してる?どんな制度?簡単にまとめてみたを読もう!
採用条件なんて、すり抜けちゃえばいい。
地域活性化が成功している地方自治体は、採用条件が満たなくても優秀な人材はどんどん採用しているぞ?
そんな裏採用あるんですか!?
どうやって採用するのか教えてください!!
成功している地方自治体が実践!採用条件に満たなくても優秀な人材を直接採用する『裏採用』
『裏採用』を実際に行っている採用力がある地方自治体の事例をいくつか教えよう。
ざっとこんなもんだ。
- 地域の中で優秀な人材がいれば、東京に一度住民票を移させて地域おこし協力隊として採用
- 元々起業していたり、会社の社長を口説いて地域おこし協力隊に採用
- ネットで見つけた即戦力人材候補に直接連絡をして、地域おこし協力隊のアプローチ
- 地域の中の会社トップのポジションを用意してメリットを訴求して地域おこし協力隊に etc
こんな攻めた採用してる地方自治体があるなんて!!
マジかよ・・・
やっちゃってるな。
個人的には、センスがいい地方自治体だと思う。
地域活性化が成功してるのも頷ける。
確かにそうかもしれませんが…
まさに裏技的な『裏採用』だと思います。
ところでこれってOKなんですか?
そこはなんとも。笑
でも、地域おこし協力隊を採用する目的は、地域活性化するためだろ?
通常のルートで来た応募者をただ採用することではないはずだ。
だったら、成果(地域活性化)を出すために、良い人材を採用するために工夫をすることは決して悪くはない。
手段と目的を一緒にしてはいけない。
確かにそうかも!
地域おこし協力隊の任期終了後(3年以降)も雇用し続けたりもできたりする裏技も会ったりするんですか?
それは可能だ。裏採用でもなんでもなく正規な方法だ。
3年目以降の雇用については、地方自治体が地域おこし協力隊の給料を全額負担するシステムになっている。
・3年以降継続:100%自治体負担
→給料は自治体が支払う。
・新人の協力隊が加入:100%総務省負担
→国から給料と活動費自治体に入る。
これは、メリットとデメリットが双方にあるから、一概にどちらがいいとは言えないがな。
新人隊員の育成期間や事務作業の短縮と地域おこし協力隊の給料のどっちを取るかってことか…
私は、地域おこし協力隊はザルの制度だと思っている。
天下りもし放題。笑
でも、3年間無駄に過ごして、税金を無駄にするだけなら、無理をしてでも優秀な人材を引き抜くべきだ!
そうしなければ、今後の予算もつかないし人も集まらない。
何より地域のためになるのだから!
おっしゃる通りですね!
とても腑に落ちました。
西野さんが、「任期後にどうされる予定なのか」とかも伺いたいです。
もっとインタビューしていいですか?
あぁ。もっと話そう!
***
任期終了後の話については、別記事で書こうと思います。
現在作成中なので、しばしお待ちを。
地域おこし協力隊の採用が成功か失敗か判断するための2つの評価軸
ここまでの記事を読んで、裏採用に引っかかる地域おこし協力隊の採用担当者もいらっしゃるかもしれません。
そんな地方自治体の皆様に、詳しい状況を知らずに勝手を言いますが、
「今までの採用方法で地域おこし協力隊は成果を出せて来たのですか?」
と今一度問いたい。
地域おこし協力隊のわかりやすい成功(失敗)の評価軸は、
- 地域おこし協力隊の活動が地域活性化に繋がったか?
- 任期終了後、地域おこし協力隊員が定住したか?
の2点に絞られます。
- これらの成果を出せているのか?
- 成果を出せていないのならどうすればいいのか?
を振り返ってみてください。
それでもし、成果を出せていないというなら、地域おこし協力隊の採用方法を徹底的に考え直してみてください。
地域おこし協力隊を仕事と捉えれば、一般企業とも人材確保の競争をしていることになります。
その上、応募者を地方(田舎)にIターンさせなければならないという条件もあるので、採用のハードルは非常に高く難しいです。
採用条件や協力隊制度の決まり内で考えるのではなく、発想を柔軟に行ってみることをオススメします。
まとめ:優秀な人材を確保するために『裏採用』をする地方自治体が今後生き残る!
いかがだったでしょうか?
今回の記事のポイントはこちら。
POINT
- 地域おこし協力隊の採用に苦戦している地方自治体は多い。
- 協力隊制度は賛否両論のため、今後は成果を出す地域にしか国は支援しないと予想。
- 地域おこし協力隊は地域活性化のために採用されるべき。だから優秀な人材を採用することが重要。
- 従来の採用フローで応募を待つのではなく、地方自治体がヘッドハンティングするぐらいの攻めの姿勢で採用をすべき。
- 採用条件に満たない人でも、工夫次第で『裏採用』ができる。
当記事が地域おこし協力隊を採用する上で、何かのヒントになれれば幸いです。
はまちゃんの一言
はまちゃん
成功する地方自治体はやっぱり行動力があるね!
他にも、「地域おこし協力隊の採用方法」について情報があればTwitter(@wakuwakukeigo)までお願いします!
んじゃ、今日はこれでおしまいっ!
ほな、バイバーイ!
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