こんにちは!新入社員の時に1年間朝礼で3分間スピーチをし続けたはまちゃん(@wakuwakukeigo)です。
「スピーチの最後を何話そうかな?」と、悩んだ経験はありませんか?
僕は新入社員時代、いつも思ってました。スピーチの最後がグダると、締まらないんですよね。
だから、だいたい無難にスピーチの要約を話していました。
でも、今思うと非常にもったいないことをしていたなと反省しています。
なぜなら、締め方を工夫すればもっと早くスピーチが上達し、人の心を動かすスピーチができるようになったはずですから。
- 印象に残るスピーチ
- 心に残るスピーチ
- 感動するスピーチ
- 人の心をつかむスピーチ
こういうスピーチは、締め方が秀逸で余韻を残すからこそ聴衆に響くんですよ。
そこで、今回は誰でもできる印象に残るスピーチの仕方をまとめました。
また、スピーチは締めの言葉が重要なので、6つの終わり方も例文付きでご紹介しています。
ご紹介するスピーチの締め方をマスターすれば、人の心に残るだけでなく人の心を動かすスピーチができるようになるでしょう。
合わせて、スピーチのオープニング(出だし)とエンディング(締め)の役割の違いにも触れます。
1年間朝礼3分間スピーチをし続けて編み出した、実証済みの方法なのでじっくりお読みください。
試す価値はあるよ!
タップできる目次
印象に残るスピーチの仕方とは?話の”締め方(終わり方)”が人の心を動かすために大切な理由
スピーチの締め方の例文をご紹介する前に、印象に残るスピーチをするにはどうすればいいのかを話しておきましょう。
印象に残るスピーチとは「人の心を動かすスピーチ」のこと
スピーチ全体を通して、スピーカーの伝えたいことが伝わり、聞き手の感情に訴えかけて影響を与えるスピーチが、印象に残るスピーチです。
さらに言うと、人の心を動かすスピーチを最終目標にすべき!
あなたのスピーチを聞いた人の心が変わり、行動まで変えられたらワクワクしませんか?
まるで、気分はアメリカ大統領みたいな気になりますよ。
人の心を動かすには「締め方」が重要な役割を持つ
朝礼や結婚式・飲み会…どんな場面のスピーチであっても、一番大切なことは『締め方』ではなく『出だしのつかみ』だと僕は考えています。
「終わり良ければすべて良し」とよく言われますが、スピーチの世界は「始め良ければ全て良し」の世界です。
最初でつまづくと、そもそも話を聞いてくれませんしね。
詳しくは、以下の記事で書いています。
「オイオイ、締め方が大事って言ってたくせに裏切りか?」と思ったあなたもご安心を。
もちろん、スピーチの最後の締め方も大事です。
むしろ、印象に残るスピーチをするという目的においては一番大切でしょう!
なぜなら、スピーチ全体の役割と重要度をまとめると、以下の表のようになるから。
役割 | 重要度 | |
オープニング (序論) | 聞き手の耳を開かせる、話を聞こうと準備させる | 90 |
ボディ (本論) | 話し手が一番伝えたいことをわかりやすく伝える | 2 |
エンディング (結論) | スピーチの主題を簡潔にまとめスピーチを印象づける | 8 |
つまり、スピーチ全体としては、『出だし』が大切だけど、印象に残るスピーチをするには『締め』が役割を担ってるってことね!
わかりにくくてゴメン。笑
終わり方だけじゃ人の心は動かない!印象に残るスピーチの仕方のコツ
しかし、聞き手の心に残るスピーチは、「締め方」といったピンポイントだけ意識してできるものではないんですよね。
印象に残らないスピーチはどんなものかと言うと、
- スピーチの内容が難しくわかりづらかった
- 時間が余った or 時間をオーバーした
- 盛り上がるポイントがわからな複数のテーマが混ざって何が言いたいのかわからない
が主な原因。
それらを解消するには、聴衆の心をつかむことが重要です。
この章では、印象に残るスピーチの仕方のコツをご紹介しましょう。
印象に残るスピーチの仕方のコツ1:テーマは1つに絞る
たまに、良いスピーチにしたいがため、アレコレと多くの話題でいっぱいにしちゃう人がいます。
でも、これは間違い。
1スピーチにつき、主題は1つにすることがわかりやすい話をするコツです。
スピーチの世界でキーメッセージとも言いますが、一番言いたいことを相手に伝わるように話しましょう。
「10秒スピーチだったら自分は何を話すのか?」を考えてみてください。
10秒であなたが話すことこそ、キーメッセージです。
わかりやすい話の仕方がわからなければ、以下の記事の「型」を真似してみてください。
印象に残るスピーチの仕方のコツ2:与えられた時間に適した原稿を作る
時間が極端に余ったりオーバーしたりすると、聞き手は時間が気になりスピーチに集中できません。
当日焦ってしまったスピーカーは、大したことない話で繋いだり、話の途中でまとめたりするので伝わらないんですよね。
だから、ざっくりとでもスピーチの原稿を作ることを僕はオススメします。
ちなみに、1分間で話せる文字数は200〜300文字ぐらい。
パワーポイントを使うプレゼンだと、1スライド1分が目安。
これだけでも覚えておくと、違いますよ。
以下の記事で、3分間スピーチを例に原稿の作り方の全手順をまとめています。
印象に残るスピーチの仕方のコツ3:ストーリーを語る
人が面白いストーリーというのは、決まった型があります。
それは「神話の法則」と呼ばれ、ドラゴンボールやワンピース・ディズニーに至るまで、あらゆる物語は人を引きこむ内容で作られています。
神話の法則―ライターズ・ジャーニー (夢を語る技術シリーズ 5)
要は次の12の順を意識してストーリーを語れば、勝手に面白い物話になるってことです。
- 日常の世界
- 冒険へのいざない
- 冒険への拒絶
- 賢者との出会い
- 第一関門突破
- 敵との戦い・試練・仲間との出会い
- 最も危険な場所への接近
- 最大の試練・ピンチ
- 報酬
- 帰路
- 復活
- 帰還
これが長くて使いにくい場合は、4つのFを基準にストーリーを考えるようにしてみてください。
- Failures(失敗)
- Flaws(欠点)
- Frustrations(落胆、イライラなど)
- Firsts(初めての体験)
成功談よりも共感できる失敗談の方が、はるかに心に響きやすいものですよ。
(補足)心に残るスピーチのためのテクニック
その他、印象に残るスピーチをするには、
- 上手いつかみ
- 具体的な数字を使う
- わかりやすい話し方
- ユニークな例え話
- ボディランゲージ
- 話の抑揚
といった、様々なテクニックや話し方のコツが必要です。
当ブログでご紹介をしているスピーチの見せ方・話し方のコツを読み込みんでください。
紹介してきたコツを抑えて、次章で紹介する6つの締め方例を使えば、比較的簡単に印象に残るスピーチをすることができます。
心に残るスピーチをしたいなら要チェック!
最後の言葉で人の心を動かす!印象に残るスピーチができる6つの締め方・終わり方【例文付】
それでは、印象に残るスピーチができる6つの締め方・終わり方例をご紹介していきます。
印象に残るスピーチは、最後だけでなく話し始めや全体のストーリーが極めて重要なので、例文もつけてみました。
スピーチは、聞き手目線でするものなので、TPO(時と所と場合)に応じて好まれる締め方が異なります。
スピーチ・プレゼン・セミナーといった場面や、あなたの立場でもさまざま。
そこで、これを読むあなたの立場別&難易度別に整理してみました。
- レベル1:キーワードを繰り返すPREP法【基本】
- レベル2:目標を宣言する【若手社員の朝礼スピーチ向け】
- レベル3:自分の感情を乗せる【結婚式・営業・プレゼン向け】
- レベル4:名言を引用する【リーダー・説法向け】
- レベル5:行動変容の呼びかけ【経営者・リーダー向け】
- レベル6:伏線を回収する【成功者・哲学者向け】
印象に残るスピーチは上記6つのコツを真似することで演出できますが、最終目標である人の心を動かすスピーチはレベル3以上が必要かな!
それぞれ詳しく解説していきます。
レベル1:キーワード繰り返すPREP法【基本】
まずはキーワードを繰り返す締め方をマスターしよう!
スピーチ前半で主題(メインメッセージ)を伝え、後半でも主題を繰り返すテクニックです。
専門用語でPREP法と言いますが、ハンバーガー構造(サンドイッチ構造)と覚えればわかりやすいです。
- P=Point(結論)
- R=Reason(理由、根拠)
- E=Example(事例、具体例)
- P=Point(結論を繰り返す)
スピーチの主題とは、あなたがスピーチを通して一番伝えたいこと。
通常、聞き手はスピーチはもちろん、人の話は聞いていません。
でも、キーワードを繰り返すことで何の話だったのか印象づけることができます。
「大事なことなので繰り返します」と言われた時って、最後の話は覚えてるものでしょ?
スピーチの終わりにふさわしいハズさない締め方なのでお試しあれ。
締め方の例文
- オープニング
私は、挨拶の大切さに気づきました。 - ボディ
挨拶が大切だと思う理由は3つあります。1つ目は〜 - エンディング
挨拶は、●●・●●・●●という理由から、ただの掛け声ではなくコミュニケーションの第一歩であることに気づきました。
尊敬や親愛の気持ちを表す世界共通のルールで、周りの方にもいい影響を与えます。
これからは大きな声で、毎朝皆さんに挨拶をしていきます。
より具体的な例文は、以下の3分間スピーチの原稿の書き方の記事をご覧ください。
レベル2:目標を宣言する【若手社員の朝礼スピーチ向け】
主に、会社の朝礼スピーチをする新入社員や若手社員にオススメの締め方です。
特に、SMARTの法則(スマートの法則)を使って目標宣言するとさらに効果的!
ビジネスシーンで使われる目標設定方法のフレームワークです。
目標達成の可能性を高めてくれる5つの成功要因から構成され、頭文字をとってSMARTの法則と呼ばれています。
- Specific(具体性)
→明確で具体的な目標を設定する - Measurable(計量性)
→達成度を数値で測れる目標を設定する - Achievable(達成可能性)
→非現実的な目標ではなく達成可能な目標を設定する - Realistic(関連性)
→何のために目標達成をするのかを明確にする - Time-related(期限)
→いつまでに目標を達成するのか期限を設定する
朝礼スピーチって、自分を成長させたり協力者を仰ぐ場として適した場所なんですよね。
もちろん、目標を人前で発表することは勇気がいることです。
「有言実行する奴かどうか」と、周りからのプレッシャーもかかるはず。
しかし、夢や目標は口に出した方がはるかに叶いやすいです。
僕の経験の中でも、このままだったら無理そうな目標を宣言することで、周りが協力してくれて無事達成することができました。
周りから注目を集められる締め方なので、お試しあれ。
締め方の例文
- オープニング
私は、3月末までにA事業で売上1億円達成を目標にしています。 - ボディ
このサービスは、こんなお客様から喜ばれていて〜(商品説明) - エンディング
現在追っている営業先を全て受注したとしても、まだ3,000万円足りません。
しかし、残り3ヶ月で何とか達成してみせます!
皆様のお客様で、〜なことにお困りの方がいらっしゃれば私までお声がけください!
よろしくお願いします!
レベル3:自分の感情を乗せる【結婚式・営業・プレゼン向け】
会社のスピーチはもちろん、結婚式や営業プレゼンで使える締め方です。
締め方だけでなく、ストーリーが重要な話し方ですが、圧倒的に相手に伝わります。
「人間は感情の生き物」とあなたも聞いたことがありますよね?
人の心を動かすスピーチをするには、感情を揺さぶることが不可欠。
上手いスピーチをしようと、理路整然としたスマートな話し方を心がける人が多いんですが、不格好でも誠実な気持ちが伝わるスピーチの方が心に響くものなんですよね。
じゃあ、どうするか。
かの有名なデール・カーネギーの名著「人を動かす」の中で、人を動かす3原則と人に好かれる6原則は以下のように語られています。
- 批判も非難もしない。苦情も言わない。
- 率直で、誠実な評価を与える。
- 強い欲求を起こさせる。
- 誠実な関心を寄せる
- 笑顔で接する
- 名前は、当人にとって、最も快い、最も大切な響きを持つ言葉であることを忘れない
- 聞き手にまわる
- 相手の関心を見抜いて話題にする
- 重要感を与える – 誠意を込めて
誠実な気持ちがいかに大切か、わかっていただけましたか?
「じゃあ、思ったことを自分の言葉で話せばいいんだな」と理解したあなたは惜しい!
ココが難しいところなんですが、思ったことをそのまま話すと大抵自己中心的な話し方になってしまうんです。
ベストセラーになった書籍「伝え方が9割」の中で、ノーをイエスに変える3ステップとして、次のように紹介されています。
- ステップ1 自分の頭の中をそのままコトバにしない
- ステップ2 相手の頭の中を想像する
- ステップ3 相手のメリットと一致するお願いをつくる
まとめると、自分の感情を乗せるスピーチをするには、『相手目線で考え、誠実な気持ちを持地、自分の言葉で伝える』ことが大切です。
感情が乗ったスピーチの締め方は、相手に感動を与え印象に残ること間違いなし。
ぜひ、お試しあれ。
締め方の例文
- オープニング
太郎くん、花子さん、ご結婚おめでとうございます。
私は、新郎の大学時代の友人で田中と申します。 - ボディ
(人柄がわかるエピソードや、新郎に助けられて今の自分があるという感謝など。) - エンディング
さて、花子さん。
太郎くんは抜けているところもありますが、優しい気持ちを持った頼りになる男です。
だけど、優しさからか自分を犠牲にしてしまうこともある不器用なヤツです。
そんな時は、話を聞いて助けてあげてくださいね?
・・・・ありがとう。ホッとしました。
「太郎!本当によかったな・・・。幸せになれよ!」
今日のこの良き日に参列することができ、友人としてとても嬉しく思います。
これからも、おふたりの末長く幸せを願っています!
その他、「TEDxSapporo」のスピーカーとなった株式会社植松電機の専務取締役、植松努さんのスピーチも、参考になりますよ。
人生が変わる感動のスピーチなので、見たことがない人はぜひご覧ください。
レベル4:名言を引用する【リーダー・説法向け】
自分の主張を強化し格式を高めることができる締め方です。
実は、意識的に前章で書籍の引用を用いてましたが、納得感がありませんでしたか?
同じ言葉でも誰が言ったかによって、相手に与える影響力は大きく変わるんですよね。
僕が継続する大切さを語るより、野球のイチロー選手が語る方が響くでしょ?
話し手の人間性や経験が言霊(ことだま)に乗り、聞き手の心を動かすんです。
とはいえ、有名人になるのは難しい。
一般人である僕らは、偉人の名言・格言・四字熟語などの権威を借りれば、主張を強め聞き手に納得感を与えることができます。
昔、神社でお坊さんの説法を聞いたときに妙に腑に落ちたんですが、「仏教で●●という教えがあり〜」と引用していたことが理由でしょう。
名言・格言の引用は、スピーチの締めだけでなく、出だしでも本文でも使えるテクニックなので、覚えておくと話し上手になれますよ。
ただし、うまく話を繋げなかったらスベってしまう危険性もありますが…
スピーチの最後に名言を使うと、オシャレな終わり方になるのでお試しあれ。
締め方の例文
- オープニング
今日は、「生き方は時代とともにアップデートしなければならない」という話をします。 - ボディ
現代は、本当に時代の変化が激しい。人生100年時代に向けて政府も動いていますし、ライフシフトという書籍では〜 - エンディング
今、なんとなく生きているなら、これまでの常識を疑い生き方をアップデートをしましょう。
最後に、有名なダーウィンの進化論からこの言葉を皆さんに送ります。
“生き残る種とは、最も強いものではない。最も知的なものでもない。それは、変化に最もよく適応したものである。”
レベル5:行動変容の呼びかけ【経営者・リーダー向け】
ビジネスシーンであれば、行動変容の呼びかけが最高のスピーチの締め方でしょう。
なぜなら、スピーチ・講演・プレゼンなど人前で話す行為は「あなたのスピーチを聞いた人にどんな行動を取って欲しいのか」を考えて行うものだからです。
朝礼スピーチを新入社員にさせる会社が多いのは、それが理由。
「●●という行動をしよう!」と力強く行動の呼びかけをしてスピーチを締めくくることは、最高の終わり方でしょう。
ですが、この行動の呼びかけが響くようにするには、スピーチ全体で演出することが不可欠。
行動が変わるほど人の心を動かすことはかなり難しく、一朝一夕でできません。
場合によっては、普段の関係性や人間力も必要でしょう。
伝え方に絞って、行動心理学の技術をまとめると以下の3つがポイントです。
- イメージさせて自分事化させる
- 仲間と思わせる
- あなた限定
①イメージさせて自分事化させる
人は、自分に無関係のことは一切話を聞きません。
なので、行動を変えるには関心を持ってもらってやっとスタートライン。
そこで使えるテクニックを3つ紹介します。
- 仮定法
→例えばの話をして、相手に想像してもらう方法
(例:もし、こんな状態だったとしてあなたはどうする?) - 不安を煽る
→フロイトが提唱した「痛みを避け快楽を得る」という人間の行動原理を活用したテクニック。痛みを避ける方が強い習性。
(例:あなたはこのままだと損していますよ) - YESセット
→「YESと言わせるほどその後も流れで肯定しやすくなる」という心理テクニック
(例:ちょっといい? 今暇? 手伝ってくれない?)
スピーチの場合、「想像してみてください!」と話す仮定法が使いやすいかもね。
②仲間と思わせる
自分とは明らかに収入や実力、生まれた環境などが違う人の話って、どこか腑に落ちないですよね。
聴衆に「自分たちの言いたかったことを代弁してくれている」と思われる言葉を発することも大切です。
オバマ大統領は、「教会の仲間」「労働者たち」と具体的に呼びかけ、「YES!WE CAN!」と堂々と話して選挙戦を勝ち抜きました。
聞き手をどうすれば自分の仲間にできるかを考え、スピーチの原稿を推敲してみましょう。
③あなた限定
「伝え方が9割」の中で紹介された伝え方の一つで、特別感や希少性を抱かせることができます。
「他の人が来なくても、田中さんだけは来てほしいんです」
→その人の名前を使い「私こそが必要と思ってくれている」と思わせ、心を満たすことで相手のメリットに変える
「あなただから特別に・・・」と言われると、なんだか嬉しいですよね。
以上、行動変容の締め方を有効に使うための話し方を紹介してきました。
心理学テクニックを使ったスピーチの例文をご紹介しようと思いましたが、様々あるのでメンタリストDaiGoさんの以下の本に託すことにします。
例文があって読みやすく、何度も読み返したくなる本なのでぜひ手にとってみてください。
人間不信になるかもですが。笑
レベル6:伏線を回収する【成功者・哲学者向け】
最後にアッと思わせて、話のストーリーが聞き手の記憶に残る締め方です。
謎がどんどん解決されクライマックスでこれまでの伏線が見事に回収されたミステリー小説って、めちゃくちゃ面白いですよね。
これをスピーチで行うという、激ムズな話し方。
もしできれば、印象に残ると言うより聞き手が語り部になってあなたの話を伝えてくれるようになるでしょう。
この終わり方を使うには、物語風に話し始めるストーリー構成が大事です。
なので、3分や5分といった短めのスピーチでは向いていません。
基本的な流れを例文で説明します。
締め方の例文
- オープニング
成功へのカンニングペーパーをご紹介しましょう。
「テニスボール」「サークル」「30000日」です。 - ボディ
それぞれについて解説。 - エンディング
だから、「テニスボール」「サークル」「30000日」が成功への秘訣なんです。
上記の例文は意味不明ですよね?
元ネタは、Dropboxの創業者 Drew Houston(ドリュー・ヒューストン)のマサチューセッツ工科大の卒業式スピーチです。
本当に素晴らしいスピーチなので、ぜひご覧ください。
まとめ:印象に残るスピーチは締め方が大切!人の心を動かす終わりの言葉を意識しよう
印象に残るスピーチをする方法と、人の心を動かす締め方を紹介してきました。
- スピーチは出だしが一番大切だけど、心に残る役割を持つのは締め方の部分
- 印象に残るスピーチとは、『スピーカーの伝えたいことが伝わり聞き手の感情に訴えかけて影響を与えるスピーチ』。
- 人の心を動かすスピーチを最終目的にすべき
- スピーチの締め方・終わり方の例は6つ。
①キーワードを繰り返すPREP法【基本】
②目標を宣言する【若手社員の朝礼スピーチ向け】
③自分の感情を乗せる【結婚式・営業・プレゼン向け】
④名言を引用する【リーダー・説法向け】
⑤行動変容の呼びかけ【経営者・リーダー向け】
⑥伏線を回収する【成功者・哲学者向け】
繰り返しになりますが、印象に残るスピーチをしようとすると締め方だけでなく、ストーリーや話し方など様々な要素が必要です。
ですが、最後にこだわればスピーチ全体が締まり、あなたの伝えたいこと(主題)が伝わります。
そして、勇気と自信を持って聞き手に影響を与えられるようにするにはどうすればいいかを考えて、スピーチに望んでください。
色々と例を出しましたが、「行動への呼びかけ」を最後にするだけでスピーチはグッと変わります。
それが難しければ、最初に結論を伝えて最後でも結論を伝えるPREP法・ハンバーガー構造を意識しましょう。
この記事があなたのスピーチ力向上のお役に立てれば、嬉しいです。
んじゃ、今日はこれでおしまいっ!
ほな、バイバーイ!
▼スピーチの出だしは以下の記事を参考にしてね!
▼スピーチ10回講座 まとめ
▼スピーチ初級者へ
コメントをどうぞ