こんにちは!賃貸費用はできるだけ抑えたい、ドケチ関西人のはまちゃん(@wakuwakukeigo)です。
地方移住にはいろいろとお金がかかり、予想以上に出費がかさむものです。
一番大きい出費となるのが、新しい住まいの初期費用ですよね。
契約時の初期費用は何十万円にもなるので、地方移住者にとっては死活問題でしょう。
にもかかわらず、不動産屋の営業マンに言われるまま、契約書にサインをしているならもったいない。
交渉次第で賃貸物件の初期費用って抑えられるって知ってましたか?
初期費用を安くできたら、新生活の家電も一気に揃えられるのでぜひこだわりたいところ。
はまちゃん
僕は引っ越しの初期費用が高くなり夏に扇風機が買えなくて、ブログ読者・フォロワーの皆さまに購入していただきました。
そこで、少しでも初期費用を抑えて費用の節約ができるように、不動産屋との上手な交渉方法をお伝えしていきましょう。
記事の信頼性の担保のため、僕の経験だけでなく不動産屋で働く専門家に監修していただいてます。
それでは、じっくりとお読みください。
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賃貸物件の初期費用の種類と相場とは?
そもそも賃貸物件の初期費用にはどんな項目があるのでしょうか?
まずは初期費用の種類と内容について簡単にわかりやすく説明していきます。
1.敷金
賃貸を借りる際、担保として預ける保証金のような役割。
退去時の修復費用や家賃の滞納時にあてる。修復の必要がなければ退去時に大半が返金される。(賃料の1~2ヶ月分)
※ペットを飼育する場合は+1ヶ月分などの条件が付くことが多い。
2.礼金
大家さんに渡す謝礼金のようなもの。
退去時に返金はされない。(賃料の1~2ヶ月分)
3.仲介手数料
賃貸物件を仲介した不動産業者に支払う手数料。(賃料の0.5ヶ月~1ヶ月分)
4.鍵の交換費用
防犯対策のために新しい鍵に交換する費用。(15,000~25,000円)
5.前家賃・共益費
入居前に入居する月の家賃だけではなく翌月分も前払いするのが一般的。(1ヶ月分)
6.保証会社利用料
連帯保証人の代わりに家賃保証会社を利用し、家賃が払えない場合の保証をしてもらう。(家賃の30~70%)
7.火災保険料
火災や水漏れなどのトラブルの際、費用を補償してくれる損害保険の加入料。(5,000~11,000円)
8.室内消毒・クリーニング費用
退去時に室内消毒やクリーニングをする費用(30,000~50,000円)
以上が一般的な初期費用です。
賃貸物件を安く借りるために交渉すべき初期費用と安く抑えるコツ
最初に知っておきたいことが、目の前の不動産屋に交渉を持ちかけますが、営業マンの向こう側にいる大家さんが本当に交渉する相手だということ。
不動産の投資家が一番恐れていることは、「借り手が見つからず空き家が続く」ということです。
その気持ちを踏まえて、交渉に望みましょう。
それでは、実際に賃貸物件の初期費用を安くするために、どのような交渉が可能か見ていきましょう。
実は、初期費用の中で交渉すべき項目は決まっています。
不動産屋で働く専門家だからこそ知ってる、安く抑えるコツも一緒に紹介していきますね。
礼金を交渉する
大家さんが「どうしても払え」というスタンスなら仕方ありませんが、基本的に礼金は「必要経費」ではありません。
つまり、1〜2ヶ月の礼金を交渉してゼロにすることができるってこと。
「この礼金ゼロの物件と、こちらの物件で迷っているんです。礼金が安くなればすぐに決めます!」という具合に、比較物件を引き合いに出すのも交渉テクニックの一つ。
大家さんの気持ちになればわかりますが、ボーナス的な意味合いの礼金をなくすだけで入居が決まるなら安いものですよね。
そうでなくても田舎は空き物件が多いので、言うだけで簡単に礼金0にしてくれる場合も多いです。
仲介手数料を交渉する
大家ではなく目の前の営業マンに向けた初期費用の交渉です。
仲介手数料は「宅地建物取引業法」で家賃1ヶ月分が上限と決まっていて、お客さんが0.5ヶ月分、大家さんが0.5ヶ月分支払います。
または承諾が得られれば、どちらか一方が1ヶ月分払ってもいいとなっています。
一般的に仲介手数料の50%程度は交渉しても問題はないといえるでしょう。
鍵交換代やクリーニング費用の交渉
鍵交換は必須条件ではありません。
防犯の問題が気にならない場合は断っても問題はありません。
僕も何ヶ所か賃貸マンションに入居しましたが、鍵交換は毎回お断りしていました。
また、クリーニング費用も不動産屋の金額が5万円と高かったため、自分で業者に依頼する事を承諾してもらい、初期費用から抜いてもらいました。
退去時には一般の業者に依頼して、3万円で綺麗にしてもらいました。
閑散期を狙う
初期費用の値下げ交渉をするには、賃貸物件のニーズが少なくなる5月~8月の閑散期が狙い目です。
この時期に空室になっている賃貸物件は、初期費用を多少安くしても入居してくれれば、メリットは大きいのです。
僕は12月に前職の会社を辞めて、4月から新生活を島根でスタートさせる予定でした。
それに向けて1月後半には松江市の地域おこし協力隊に応募していましたが、結局島根に移住したのは退職してから半年後の6月末。
理由の一つが、2〜3月の繁忙期を避けて引っ越し費用と賃貸物件の初期費用を抑える狙いがあったからなんです。
フリーレント など
free rentという言葉を聞いたことがあるでしょうか?
よく耳にする「フリーレント」は、家賃が1ヶ月分または2ヶ月分タダになるという、空室防止策のひとつです。
前家賃は要らなくなるので初期費用が安くすむので、フリーレントの物件を探すのも一つの方法です。
また家賃の値下げ交渉は既存の入居者の手前、嫌がる大家さんもいますが、フリーレントならOKというケースもあります。
賃貸物件の初期費用を安く抑える交渉をするには”タイミング”が重要
賃貸物件の初期費用の交渉をするタイミングを間違えると、交渉は上手くいきません。
いつどのように安くしてもらう話を切り出せばよいかお伝えします。
交渉は申し込みの前にする
物件を内覧して気に入った物件が見つかったら、いよいよ具体的な交渉をおこなうタイミングです。
契約の前に「申し込み」という書類を書くことで物件を仮押さえしますが、申し込み書を書く前に条件の交渉をしましょう。
「条件が通ったら借りたい」という意思をしっかり伝えましょう。
賃貸物件の初期費用を抑える交渉をする時の注意点
初期費用を抑えるのはあくまで交渉ごと。
基本的に家探しをしている人の中でも、行っている人は一握りでしょう。
そのため、ちょっとしたミスやこちらの要望の伝わり方によっては、せっかく気に入った物件を手放すことにも繋がりかねません。
賃貸の初期費用の交渉を成功させるために、注意するべき点を押えておきましょう。
値下げ交渉は丁寧に「お願い」する姿勢で
値下げ交渉はこちら側の勝手な要望です。
それを聞いてもらうわけですから、あくまでも「お願い」をする立場である事を念頭に置いておきましょう。
丁寧な態度で、でも希望はしっかり伝えましょう!
しかし、やみくもに何もかも「安くしてもらえませんか~?」という態度では、
ちゃんと家賃を払ってもらえるのかな・・・?
と大家に不安を与えかねませんので要注意です。
そのためには、論理的な話し方を意識しましょう。
論理的な話し方や交渉術は奥が深いのですが、基本的には①主張(結論)→②理由→③相手へのメリットの流れです。
6万円はどうしても予算オーバーなんです。
もし家賃を抑えられたら即決します。
地方移住なので、今日契約しても明日には一度大阪に変える必要があるんです。
この家は気に入っているので、大家さんに交渉していただけませんか?
家電付きのA部屋より気に入ってますが、夏を乗り切るためにエアコンだけは欲しいんです。
エアコンを付けてくだされば契約しますが、どうでしょうか?
初期費用の値下げ交渉が成立した物件を断るのはNG
値下げの交渉は、「条件が通ったら契約する」という意思を固めてからお願いしましょう。
交渉が成立した後に、「まだほかの物件も見たいので・・」などというのは、不動産業者や大家さんに迷惑をかけます。
敷金の交渉はあまり意味がない
退去時に部屋がひどく汚れていたり、破損していない限り、敷金のほとんどは返還されます。
なので、敷金を値下げする意味はあまりありません。その分、礼金や家賃の値下げ交渉をした方が旨味はあります。
まとめ:賃貸物件の初期費用は抑えられる!家賃を値下げ交渉する勇気を持とう
賃貸の初期費用や家賃は基本的に値下げ交渉ができるものです。
相場をかけ離れていなければ、好意的に相談にのってもらえる場合も多いですよ。
地方移住は、思った以上にお金が必要になります。
少しでも楽にするため、家賃の値下げ交渉をする勇気を持ちましょう。
その際、信頼できる不動産業者を味方につけると技術があれば鬼に金棒です。
大家さんと仲がいい営業マンに相談しながら、上手に交渉してみましょう!
また、賃貸物件だけでなく、持ち家を買うときにも家賃交渉術は大いに役立ちます。
交渉を行うには、交渉テクニックだけでなく家を借りるor買う側が、不動産の知識を持っておくことも大切な要素。
知識がなければ、交渉すらできませんからね。
詳細に勉強するのは辛いなら、インベスターZの14巻を読むことをオススメします。
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- 戦前のマイホーム事情
- 住宅ローンの始まり
- マイホーム神話の誕生
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これらの内容が、わかりやすくまとまってて面白く不動産の勉強ができます。
オススメですよ。
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