こんにちは!はまちゃん(@wakuwakukeigo)です。
平成23年3⽉11⽇に発⽣した東日本大震災と原発事故から、町の復興とまちづくりを主導するために組織された⼀般社団法⼈とみおかプラス。
とみおかプラスが活動する福島県富岡町は、6年間もすべての町民が町外への避難を余儀なくされました。
そんな富岡町でWEB担当者として働いている根本さんに仕事感についてインタビューをしました。
富岡町出身の根本さんの目には今の富岡町はどのように映っているのか。
地元への思いを深堀りして聞いてきましたよ。
独立して地元にUターンした時に芽生えた想い
本日はよろしくお願いします。
根本さんは富岡町のご出身だそうですね。
中学生までは富岡町に住んでいました。
中学の途中で広野町に引っ越しましたが、東日本大震災が発生し、避難先としていわき市で高校生活を過ごしました。
そこからずっといわき市に?
いえ、高校卒業後は富岡町にある溶接会社に就職しました。
出張が多い会社でしたので、そこからは全国を飛び回る日々に。
そして、6年ほど勤めて独立。
富岡町にある祖父母の土地を借りる関係もあり、2年前に富岡町に戻ってきました。
年齢が若いうちに起業はスゴイ!
どんな事業を行っていたんですか?
アウトドアやキャンプのギアを自分で作って販売する事業です。
溶接会社で培った技術を活かしてますね〜(キャンプギア作ってほしい)
それでそれで?
地元に戻り事業をしていましたが、「地元のために何かやりたい」と思い始めたんです。
ちょうどそんな時にとみおかプラスと縁があり、昨年7月から働きはじめました。
地元の力になりたいと思われたのは何か転機があったんでしょうか。
富岡町に住んでみて、同級生や同年代の方が全然町に帰ってきていないと感じたんですよね。
だから「その人たちが富岡町に帰ってくるキッカケを作りたい」という想いがどんどん強くなりました。
根本さんの同級生たちが、町に帰れないのはどういった理由があるんでしょうか。
「町に仕事がない」「戻りたいけど、帰るタイミングがない」という意見は聞いたことがあります。
気持ちとしては「帰ってきたい」ようですが、そのキッカケが難しいみたいですね。
やはり故郷ですし、戻りたい気持ちはありますよね。
ただ、今住む場所での生活の基盤もあるし難しい問題ですね。。。
まちづくり会社「とみおかプラス」で働いてみて
仕事内容
とみおかプラスで携わっている仕事内容を教えてください。
主にWebで情報発信することがメインの仕事内容です。
SNSやHPサイトで、各種イベントや移住定住情報、富岡魂販売情報など様々な活動内容を発信しています。
来年度には新たなWebサイト『とみおかくらし情報館』が公開されることもあり、その取りまとめもしています。
(ブログ)
引用 富岡魂
(Twitter)
富あかり2023。
12年目の3月11日、大切な時間を富岡町で過ごしていただき、ありがとうございました。
ボランティアの皆さんのご協力にも感謝します。
これからも共に。 pic.twitter.com/8eJLByk3hZ— とみおかプラス (@TomiokaPlus) March 13, 2023
(Instagram)
Web周りを包括的に取りまとめているお立場なんですね。
溶接の仕事と大きく変わりますが、入社されて何かギャップなどはありましたか?
うーん…
ギャップとは違うかもしれませんが、これまでは高い技術を求められるモノづくりの仕事でしたので、1日中デスクワークというのがすごく新鮮でした。笑
技術職とは働き方が全然違いますもんね。笑
畑違いの仕事に取り組まれていると思いますが、仕事のやりがいを感じるのはどのような時ですか?
やっぱり情報を見た人から反応がある時ですね。
例えば、情報発信をすることで、移住相談などの問い合わせが増えたり・・・
イベント出展で東京に行った際に、イベント参加者から「SNSを見てココに来てみたよ」と生の報告があったりしたら、自分が発信した情報が届いているのが実感するので嬉しいですね。
まさに情報発信の醍醐味ですね。
どんな情報を取り上げるのかは、根本さんで自由にされているんですか?
ある程度自由にさせてもらっています。
月末に翌月どんな情報を取り上げるのかを決めて、とみおかプラスのサイトとSNSで情報発信をしています。
しがらみもなく、裁量権があり、自由に町のために企画や情報発信ができそうですね。
職場環境
約半年間働いてみてとみおかプラスはどうですか?
しっかり町の役に立てているなと感じます。
とみおかプラスが行う事業は、どれもがまちづくりに関わることです。
例えば、つい先日ですが富岡魂新酒発表会があり、町内外のたくさんの方々に喜んでもらえました。
そのような人のためになる仕事を日々取り組めているなと感じますね。
「富岡魂」はとみおかプラスがプロデュースした、富岡町内で生産した酒米「福之香」を二本松市の人気酒造が醸造した日本酒で、2021年に初醸造。2023年で3年目の新酒販売となりました。
楽しく働かれていらっしゃるのが伝わってきます。
楽しいです!
楽しくないと働くのが辛くなるので、その点とみおかプラスは恵まれています。
子どもの熱が出た時には早めに帰れたりと、融通もききますし。
あと、スタッフ同士も仲がいいのでノンストレスです!
辺見さんから聞きましたが、仕事終わりに次長の家で鍋をするんでしょ?
そうなんです。先週と今週は鍋で、来週は焼肉です。笑
本当に仲が良くて羨ましいです。
悔しいんで、職場の不満を教えてください。
働く環境としての不満は今は本当になくて・・・
強いて言えば、上司や先輩たちが忙しくしてるのでもっと仕事をバシバシ教えて欲しいってことですかね。
期待してた答えじゃない゚~ヽ( ̄Д ̄*)ちぇっ
す、すいません。笑
今後の展望
今後仕事を通じてやっていきたいことは何かありますか?
自分の同級生たちが富岡町に戻ってくるのが一番の願い。
そのために、町に戻ってくる機会を作っていきたいです。
大同窓会を開いたりするもの面白いかもしれませんね。
町外に住む方に、富岡町の現状や魅力をあまり伝えられていないと思います。
今後どんどん情報発信して、「富岡町で飲食店を開いてみたい」とか・・・
そんなふうに思ってもらえるようにしていくのが目標です。
素晴らしいですね!
今これを読む富岡町にいつか戻ろうか/行こうかと思っている人に向けて、メッセージをお願いします。
富岡町の魅力をまずはご自身で楽しんでほしい。
そして今度は楽しんだ人が情報発信をしてほしい。
どんどん連鎖的に富岡町の魅力が拡散していって欲しいですね。
富岡町は人と人との繋がり深く、気にかけてくれる方が多い町です。
まずは、とみおかプラスに遊びにきてください。
本日はありがとうございました。
まとめ
これまで被災や就職の関係で様々な場所で住んできた根本さん。
でも、やっぱり居心地がよかったのが故郷の富岡町でした。
自分と同じ若者が町に戻ってくる機会を作れるよう、静かに野心を燃やしています。
また、インタビュー越しにも本当に楽しく働かれているのが垣間見えました。
とみおかプラスの情報発信は、これからも多くの人が富岡町に関心を寄せるキッカケとなるでしょう。
バズって日本中に富岡町が知られるようになる日を心待ちにしています。
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