こんにちは!コンサルティング会社を辞めて田舎に移住したはまちゃん(@wakuwakukeigo)です。
僕は元人事コンサルタントで、4年間働いて退職し無職期間を経て田舎のIT企業へ転職しました。
たまに心ない人から「田舎に逃げた?」と言われることがありますが、断じてそんなことはない!…とは言えないんだよな、これが。
というのも、前職のコンサルティング会社はスーパー激務でした。
だから、3回ぐらい「退職したい!」「辞めさせてほしい!」と、上司にかけ合ったことがあります。
しかし、結果は全て「お前を今辞めさせるわけにはいかない」という会社側の回答。
はまちゃん
くそブラック企業がっ!!
と、当時は思っていましたが、実は違ったんです。
会社を辞めさせてくれないのは、僕のためだったんです。
会社を辞めさせてくれないのは、マイナスの理由だけじゃなくプラスも理由もある。
今日は、入社1年目に退職相談した体験談を話そうと思います。
以下の話は、僕がすさんでいた時代の話です。
タップできる目次
退職理由は超シンプル!僕がコンサル会社を辞めたかったのは激務だったから
とにかく僕が就職したコンサルティング会社は激務でした。
入社前に『コンサルは大変』ということは聞いていたので、覚悟していたつもり。
それでも、僕の予想をはるかに超えて、猛烈に働いた経験になったかな。
- 残業200時間
- 一番やばいときは、睡眠時間5時間
- 過去には不夜城と呼ばれたことも
- 有給休暇は誰も取らない
- 血尿出して一人前(笑)
こんな会社でした。
また、社員のほとんどは会社に働かされているわけではなく、自分から進んで働いている状態でした。
なので、ブラック企業と前職を罵るつもりはさらさらありません。
入社1年目の僕には、労働環境がどうしても厳しかった。
また、忙しくなっているのは会社の体質も少なからずあるが、自分の能力の無さが根本的な原因だとわかっていたことが、余計に自分を苦しめていました。
来る日も来る日も仕事に忙殺され、成果は出ず自分に自信を無くし、家と会社を往復する毎日。
当時の僕は限界でした。
ただただ、逃げたかった。
退職を申し出たのに会社を辞めさせてくれない!激務は退職理由にならない?
そんな就職環境に限界を感じ、退職を申し出ました。
はまちゃん
すいません。
ちょっと話したいことが…
そうか…
ちょっと向こうで話を聞こうか。
上司
・
・
・
で、どうしたんだ?
上司
はまちゃん
実はかくかくしかじかで、仕事が激務なのが辛くて会社を辞めたいです…
「よしっ! やっと言えた! これでやっと会社を辞められる」
そう思っていたのに、
そうか…激務が辛くて会社を辞めたいのか…
その理由じゃ辞めさせてやれないな。
上司
???????????
結果はNO!
会社を辞めさせてくれませんでした。
これを読むあなたも経験あるかもしれませんが、退職を伝えると上司や会社、時には役員も出てきて、猛烈に引き止められます。
人材不足の時代に離職されるというのは、会社にとって大打撃なんですよね。
会社によっては、部下が辞めたら「上司にマネジメント力がないから」と判断され、評価が下がる会社もあります。
それゆえ、あなたの直属上司はそう簡単に会社を辞めさせてくれないんです。
僕がコンサル会社を辞めたいと行った時、上司に言われた引き止めフレーズ
実際、僕が言われた引き止めフレーズを教えておきましょう。
- 後任がまだ育っていない。せめてこの日まではおれないか?
- 残業時間や仕事量は今後改善する。というより、今のお前の仕事量で何をそんな残業することがある?
- このお客さんのプロジェクトは、お前がいないと回らないだろ?
- 新卒1年目で辞めて、他の会社でやっていけると思ってる?
- お前には期待してるんだよ。
- 辛いなら他の部署や仕事に異動させてもいい。どうだ?
今振り返ると、全ての原因は僕にあったと思います。
でも、当時は本当に理解ができませんでしたし、
はまちゃん
辞めたいって言ってるのに、なんでサッと辞めさせてくれないんだ!?
と本気で思っていました。
また、退職を交渉していた上司は、百戦錬磨のシニアコンサルタント。
僕は組織人事コンサルタントだったので、それこそお客様の組織開発をすることが専門です。
つまり、退職させない、相手の気持ちを変えさせる、説得させるなど、労働環境や人間関係の課題解決のプロだったのです。
だから、退職交渉は本当に心が折れました。
口げんかじゃ全く歯が立たず、何を言っても論理的で反論できない返答をされました。
これが会社を辞めるには、強い意思が必要と言われる所以です。
でも、ここまで必死に会社の退職を引き止められたのは、会社や自分の保身のためではなく、僕のためだったのです。
僕を辞めさせてくれなかったコンサル会社の本当の理由とは?
結局、僕の退職交渉は、直属上司→部門の部長→役員→社長と、数ヶ月にわたり様々な役職の方々と話すハメに。
はまちゃん
なんで会社を辞めさせてくれないんだろう?
ずっとその理由が謎でした。
なぜか、話す人が皆、会社や自分の保身のためではなく、僕のことを思って本気なのです。
しまいには、
会社を辞めるのはいい。
その代わり、退職後の人生プランを書いてこい。
上司
という話にも発展します。
はっ????
わけがわからないですね。
後日、退職後の人生プランという資料をA4用紙二枚で作成して上司に見せると、
これでは、会社を辞めさせられない。
もう一度書き直してこい。
上司
と言われて、来る日も来る日も突き返されました。
ここであなたに問います。
ここまで、頑なに会社を辞めさせないのは、なぜだと思いますか?
会社を辞めることがダメなのではなく、会社を辞めさせられないんだそうです。
・・・
・・
・
おそらく、わからないですよね?笑
ちょっとこの感覚を文章で説明するのは難しいので、自分なりの答えを言います。
今後のためにもコンサル会社に入社したことを失敗体験として欲しくなかったから。
これが、直属の上司、役員、社長にいたるまで、新入社員の私に向けられていた願いだったのだと、当時を振り返って思います。
親が子を見るように上司が部下を真剣に面倒をみるコンサルティング会社だった。
僕の会社は、人材育成に関してかなり力を入れている会社でした。
その力の入れようは異常とも言えるレベルで、まるで本当の家族と接するように真剣に上司は部下を見ています。
時には宗教と言われたり、管理されすぎて鬱陶しいこともありましたが、日本でもトップクラスの社員を大切にする会社でしたね。
だからこそ、愛ゆえに目の前の課題から逃げるように、次にやりたいことも見えない状態で会社を辞めさせることができなかったんです。
今はいろんな考えが受け入れられる多様性の時代ですが、自分の子が釈然としない理由で部活をやめたいと言ってきたらどうでしょうか?
また、その部活を続けることで得るものがあるのに、ここで辞めることは本当にもったいないという状況ならどうでしょうか?
親として、子どもを叱咤激励して、親の愛として我が子に真剣に向き合おうとしませんか?
まさにその感覚で、僕は前職で同僚や上司たちに接していただきました。
もっとシンプルに言うと、僕のことが心配だったんです。
だから、あんなに必死に会社を辞めてからどうするつもりなのかを聞いてたんですね。
この思いに気づき、結局僕は仕事を辞めず、約4年間前職のコンサルティング会社でお世話になって、島根に移住するということで円満退社をさせていただきました。
おかげさまで貴重な経験やスキルを身につけさせていただき、本当に感謝しています。
あの時辞めなくて、本当によかった!
会社を辞めさせてくれない理由は会社が社員をどう思うかで意味合いが180度変わる
会社を辞めさせてくれないと悩むあなたの会社は、以下のどちらでしょうか?
優良企業
- 部下のことが心配で、今の状態で退職させるとあなたの将来のためにならないと真剣に考えている会社。
ブラック企業
- 人不足や抜けられると業務が忙しくなること、社員を奴隷のように考えている会社。
優良企業が会社を辞めさせてくれない場合の対処法
少なくとも、僕の会社は無茶苦茶な労働環境でしたが、①の考えをもった企業でした。
よく、「会社が辛いなら辞めたらいい」と、サラリーマンはダメだという情報がネット上に転がっていますが、僕は会社員もそんなに悪いものとは思っていません。
むしろ会社の選び方次第で、会社員として働くことは素晴らしい選択になります。
あなたのことを辞めさせまいとする会社はどうでしょうか?
もし、退職を引き止められているのなら今一度、
- 自分が会社を辞めたい理由はなんなのか?
- 会社を辞めて今後はどうするのか?
を考えなおしてみましょう。
そして、会社を辞めることが最適だと結論付けたのなら、親を説得するように真剣に退職理由を話してみましょう。
きっと、きちんと話せばあなたの会社は、新しい挑戦を応援してくれることでしょう。
ブラック企業が会社を辞めさせてくれない場合の対処法
全力で逃げよう。
そんな会社に1秒もいる意味は無いです。時間の無駄です。
今すぐ退職して問題なし!
ここでブラック企業かどうかを見極める簡単なテストを教えます。
会社を辞めさせてくれない理由の主語が、「会社が〜、チームが〜、俺が〜」とあなた以外のものばかりなら、限りなく黒です。
もちろん、辞められたら会社が困るので、引き止める時に会社やチームメンバー、はたまたお客様の話を出して、同情心を煽ることもするでしょう。
でも、その中で「あなたが〜」という話が全く出てこなかったら、絶対ではないですが赤信号ですね。
そんな企業だったら、すぐ会社を辞めよう!
でも、そんな会社ほど、簡単に会社を辞めさせてくれないのが世の常なんですよね。
はまちゃん
最悪な場合は、自己退職を認めず、「懲戒解雇にするぞ!」と脅す会社もあるとか…
でも、ここで会社の言い分に負けてしまったら、あなたは人生を棒に振ることになります。
そこで、会社を辞めたいのに辞めさせてくれない時の対処法を説明しましょう。
会社を辞めたいのに辞めさせてくれない時の対処法
法律を盾に会社から許可を取らずに退職してしまう
実は会社って、会社が認めてくれなくても辞めれるんです。
退職に許可が必要ないのは、民法第627条で次のように規定されてます。
当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申し入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申し入れの日から2週間を経過することによって終了する。
だから、退職の意思を伝えて2週間が経てば、認めてられなくても辞めてOK!
法律を盾に使えば、たとえブラック企業でも退職を拒否できないんですよ。
でも、個人的にはこれはオススメしません。
ブラック企業はそんなこと百も承知で、あの手この手で退職するのを防ぐためです。
できることなら円満退職した方が絶対いいです。
とはいえ、なかなか会社が認めてくれなくて、何ヶ月もイヤイヤ働くのはよくありません。
こんな時、思い浮かぶのは『労働基準監督署』でしょうか?
確かに『労働基準監督署』は、法律に基づき会社が労働基準を守っているかチェックする機関であり、事業主を指導することができます。
ただし、『労働基準監督署』に相談すれば、会社に辞めさせてくれるように指導してくれると思う人もいるかもしれませんが、あまり期待はできません。
なぜなら、話を聞くだけのことが多いからです。
じゃあどうすればいいのか?
退職代行サービスを使って辞めさせてくれない会社を辞める
そこで使えるのが、退職代行サービスです。
退職代行サービスとは、第三者があなたと会社の間に入って退職を進めるサービス。
時には、行政書士や弁護士が会社と電話をしてくれて退職交渉をします。
昨今のブラック企業や働き方改革の影響でしょうか?
見つけた時は、「こんなサービスも増えてるんだ!」と驚いたものです。
退職代行サービスを利用するのがオススメなのは、こんな方々。
- 今すぐにでも会社を辞めたい人
- 自分で会社に退職を言い出せない人
- 退職を会社に申し出たのに辞めさせてもらえない人
- 出社せずに会社を辞めたい人
- 辞めたいけど懲罰になるのが怖い人 etc
会社を辞めさせてくれない場合は、こんなサービスを利用するのも一つの手段かもしれませんね。
退職代行サービスはたくさんあるのですが、以下の比較記事がわかりやすかったです。
まとめ:会社を辞めさせてくれない理由は会社によって色々あるよ
今回の記事では、僕がコンサル会社を辞めさせてくれなかった体験談を紹介しました。
簡単にまとめるとこんな話でした。
- 入社したコンサルティング会社が超激務で辞めたくなった。
- 会社に退職願いを申し出たが、辞めさせてくれなかった。
- なんてクソな会社だ! と思ったが、実は僕を思ってのことだった。
- でも、世間にはただただ人不足などの理由で辞めさせてくれない会社もあるから注意が必要。
- 不当な引き止めに合うようなら、民法上2週間で辞めることもできるが可能なら円満退職すべき。
- 退職代行サービスを使えば、スムーズに円満退職ができる可能性が高まるのでオススメ。
一番伝えたかったことは、「あなたの会社が辞めさせてくれない真意はわかっているのか?」ということ。
僕の前職のコンサルティング会社は、僕を心配して引き止めてくれました。
そして、結果的に会社を続けることにしたのですが、あの時辞めなくてよかったと心から思っています。
会社から退職を引き止められて、
ほんまうちの会社クソやわ!
とかすぐに愚痴る人がいますが、まずはあなた自身がふり返るようにすべきです。
クソな会社に入っているのも、退職を説得できないのも、全てはあなたの力量不足なんですから。
そして、上司や会社があなたにどんな期待をしているのかに、少しでいいから考えてみましょう。
辞めさせてくれないあなたの会社は、あなたを成長させるために適して優良企業かもしれませんよ?
はまちゃんの一言
はまちゃん
マジで、クソなブラック企業だったら、退職代行サービスを利用したりして今すぐ辞めましょう。笑
んじゃ、今日はこれでおしまいっ!
ほな、バイバーイ!
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